twonaの日記

2007-12-06むなむなダーと王子様・7

フェイヨン南門


フィリオリ達のパーティは旅を終え、フェイヨン南門をくぐって居た。

封鎖区画からサルベージした荷物で、騎乗ペコペコが荷駄ペコペコのような様相になっている。

「いやー疲れたな」

しろかぜが伸びをして言う。

「まあな、予想外の事を除けばおおむね収益があって良かったがな」

ロンがそれに応える。

「さ、まずサルベージした品物を商人ギルドに届けて鑑定を頼みましょ」

封鎖区画からサルベージした荷物の多くは、アルベルタの商人ギルド本部が所有権を主張しているため、鑑定はアルベルタで行った方が効率はいい。

最終判断には、アルベルタからの商人(この場合は監察官の役割を行う)に委ねられるのだが、その手間は先方が負担するため、冒険者側としてはどこで鑑定したとしてもいいのだが、アルベルタで鑑定をすればそれだけ現金が早く入る。

そういった事情があり、たとえアルベルタから近いフェイヨンであっても鑑定を行う冒険者はそれほど多く無い。

だが、フィリオリはフェイヨンでの鑑定を選んだ。

その理由として明確なものは無いが、敢えて言えば〝勘″がフェイヨンに行けと命じたのだ、それを仲間達に話すと少し迷惑そうな表情をしたが賛同してくれた。

「俺はギルドに顔を出して来るよ。奴等の発見報告が無いか気になるからな、荷捌きは頼んでいいか?」

ロンが仲間達を振り返って言う。

「うん、わかったわ。何かあったら早めに知らせて」

「あいよ」

そう答えてひとごみの中に分け行って行くロン、程なく気配が消える。

「さてと、荷捌きしましょ」

そう言って、フィリオリ達ははフェイヨン大通りの商人ギルドへと向かったのだった。



トゥーナとマナは、フェイヨン東門から中央市場へと足を踏み入れていた。

既に、訓練結果は弓手ギルドへと連絡済みである。

二人は昼食をとるために市場の食堂へと向かって居た。

「マナ、何を食べたい?」

「うーん…。ザンダヌさんちの定食を食べたい」

行きつけの食堂の名前を言うマナ、デザートに美味しいリンゴの蜂蜜漬けが出るのを楽しみにしているのをトゥーナは知っている。

「じゃ、そうするか」

そう答えてそちらの方向へと足を向ける、自分達が居る区画は、国外の品物を取扱っているために店先には見慣れない品物が並び、顔を知らない異国人の商人がそれらを売っている。

その時だった、ぽん、と言う破裂音がした途端に視界が暗闇に閉ざされる。

(詠香!)

詠香に呼び掛けを行うと同時にマナへ手を伸ばす。

だが、風がトゥーナのそばを抜けたと思ったら、その手が空を切る。

「!」

《古代遺物の作動反応確認!な…なにこれ…何も見えない感じられないっ》

詠香の悲鳴混じりの声が脳裏に響く。

「なんだってんだ!」

づき、ソードメイスを抜き放つ。

気配を探るが、あたりの狼狽した気配にかき乱されてうまく行かない。

「くっ」

闇雲に走り出そうと片足を踏み出した所で唐突に闇が晴れる。

「マナ!?」

自分の傍らに居るべき銀髪の少女の姿が居ない事に、激しい焦燥感が混じった声を上げる。

《やられた…感知システムが全てダウンしたわ。現在復旧開始…》

いつもなら自分をなじるはずの詠香の声に張りが無い。

正直、何が起こったのか把握できて居ない。

最初の混乱は今もなお心に残る、まずマナが居ない事、そしてマナがいたずら心で自ら居なくなる可能性が低い事、詠香が機能障害を起こして居る事…。

それから導き出される結論はただ一つ。

「マナが誘拐された!」

ソードメイスを乱暴に格納する、ガキンッと言う金属のぶつかりあう音が辺りに響く。辺りを見ると、異国人の商人が開いていた露店から、露店主が三人居なくなっているのが分かる。

人為的な何かが、マナの姿を消した原因であるのは間違ない。

「くそっ!!!」

づき、自分の仲間達が露店を出して居る方向へと走り出す。

《どうするのっ!?》

詠香も自失から立ち直り、焦燥感に満ちた声で聞いて来る。

「みんなに知らせる、お前さんは回復したら即座にマナを感じられるか試すんだっ」

《分かったわ》

自分一人ではやれる事に限界がある、だとすれば仲間達を頼るしかない。

(絶対守るって言ったのに!)

未だかつて無い焦燥感に心を焦がしながらトゥーナは駆け出した。

その様子を物陰から見ていた者が居た、白髯を見事にたくわえた街の長老然とした老人である。

「ほっほっほ、始まりましたな。あの古代遺物は若菜のものかの、だがいかんせん出力調整が悪い、あれでは人為的な事であるとすぐに分かってしまうではないか」

教え子の不手際を講評する口調で呟いたのはハンゾウである。

「さて、黒崎、遣水、火原。かねてからの打ち合わせ通りにするのだ」

自然と周囲に集まっていた部下に指示を下す。

「はっ」

そのうちの一人が短く、鋭く答える。

「ワシも行くかの」

三人が居なくなってから、ハンゾウが呟く。

次の瞬間、その場には誰も居なくなっていた。

南条南条 2007/12/21 23:55 私信で申し訳ないのだけど、リガさんから師匠宛にメッセージ預かってるんだけど、メアドが違うみたいで送信できなかったんですわ。
なので、いつでもいいので私のほうにメール出してください。
メアドは変わってませんので。
よろしく(=゚ω゚)ノ

GeralynnGeralynn 2011/11/23 14:35 If your aritcels are always this helpful, “I'll be back.”

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